2014年3月6日木曜日

Nannerl, la sœur de Mozart(ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路)


刺繍に疲れて、ひさしぶりにゆっくり撮り貯めていた字幕付き映画(いつもは『ながら見』なので、もっぱら吹替え版ばかり)でも見ようかと思い、「イマジカBS」で放送した =ナンネル・モーツァルト 悲しみの旅路=を見た。
細かい解説は検索してくれれば分かりますので省略しますが、この映画、あまり評価が良くないようです。
が、私は大満足。
モーツァルトの姉の話ですが、当時の女性の立場や運命にあらがえない絶望の中を生き抜く、 どうしようもない重い悲しみが描かれている映画でした。
評価の中には、フランス語で喋ってるモーツァルトに違和感、とか、主演女優が大根役者等と酷評がありましたが、私は普段から吹替え映画ばかり見ているせいか、どの言語でも全く違和感ありませんでした。笑 逆に、暗い気持ちや時代背景を語る上で、フランス語はとても合っていると思いました。女優も大げさな仕草もなく、淡々としていてそれでも瞳の中は常に何かを考えているような光があり、同じく大根役者と言われていた、フランス王女ルイーズの可愛らしいドレスと修道女になった後の清楚さなど、微妙な感じをとてもよく表現できていて良かったです。
映画の中で使われている音楽が、また素敵で、アマデウスのような派手さはなく、バロックというか古典派音楽というか映画にとても合った音楽で、聞いた事ないなぁと思っていたら、マリー=ジャンヌ・セレロが、この映画の為に作った曲ばかりだったようで、すぐに欲しくなりようやく探し出して(残り1点?!)サントラCDを購入。
映画と同じように(あたりまえですが)、悲しみ・切なさ等がひしひしと伝わってくる音楽で、とても素敵です。

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